「旅を仕事に」伊佐知美さんによるライティング講座に参加してきました。

こんにちは、大国沙織(@saoriyomogi)です。

先日、旅に関するさまざまなイベントを開催しているTABIPPOによる講座、「旅を仕事に」〜旅を魅力的に伝えるための楽しいライティング学〜に参加してきました。


このイベントは2回シリーズで、また1週間後に講座があるのですが、今回の内容が想像以上に濃密だったので、備忘録を兼ねてまとめておきたいと思います。

私は特に文章の書き方が印象に残ったのでその話が中心になりますが、旅をすることや文章を書くことが好きで仕事にしたい!という方、ぜひ参考にしてみてください。

TABIPPOとは?

なんと、世界一周を経験済みというメンバーだけで立ち上げた(!)という面白い会社です。

「旅で世界を、もっと素敵に」を理念として、旅祭などの大規模イベントを開催したり、「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトにした旅大学を運営したり、旅のモノづくりブランド「PAS-POL」では新しい時代のパスポートとなるような本や雑貨も作っています。メンバーは全員とにかく旅が大好きで、たくさんの人に旅を広めたい、そう想い活動をしています。


TABIPPOのイベントには以前も参加させていただいたことがありますが、いつも個性豊かな旅人達が集まり、色んな国のマニアックな話が飛び交う楽しい時間が過ごせるのでオススメです。

イベント参加後は、決まって無性に旅に出たくなってしまうので注意…!笑

「旅を仕事に」〜旅を魅力的に伝えるための楽しいライティング学〜に参加して

講師の伊佐知美さんプロフィール

さて今回の講師は、まさに「旅を仕事に」を体現されているライターの伊佐知美@tomomi_isa)さん。

3年ほど前に正社員のかたわら、未経験から兼業ライターとしてキャリアを開始し、1本500円の報酬を半年間で40倍に。仕事の内容も、ライターのほかに編集長、フォトグラファー、オンラインサロン運営……などと、少しずつ現在の形に近づけていったそうです。

〈プロフィール〉
1986年、新潟県生まれ。旅する『灯台もと暮らし』編集長、ライター、フォトグラファー。横浜市立大学卒、三井住友VISAカード、講談社勤務を経て現職。2016年4月から会社員のまま「世界一周×仕事」の旅に出発。

これまで30カ国60都市、47都道府県を旅する。すきあらば海外渡航を計画する元人妻。著書『移住女子』(新潮社)、オンラインサロン「編集女子」主宰、ことりっぷ「伊佐知美の世界一周さんぽ」連載中。


こちらは都会から地方に移住した8人の女性のドキュメンタリーである、伊佐さんの著書。

地方移住に興味がある人だけでなく、これからの生き方を見つめ直したいすべての人にぜひ読んでもらいたい本です。

移住女子 移住女子
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私は一年ほど前にツイッターで伊佐さんの存在を知り、すっかり彼女の書く文章のファンになってしまいました。

旅を仕事にするというライフスタイルがとても素敵ですし、旅の情景をどうしたらあんなに臨場感たっぷりに切り取り、読む人の心を癒す文章が書けるのだろう、とずっと思っていました。

そんな憧れの伊佐さんから直接文章の書き方を教われるなんて、私にとってはまさに願ったり叶ったり。

講座の内容すべては書き切れないので、特に私の印象に残ったお話をまとめようと思います。

記事は写真が命!


記事の第一インプレッションは写真。
写真が綺麗だと目を惹く。

読み手の求める文章が書けることはもちろんですが、「安定して綺麗な写真を撮れる」ということは、クライアントにとって大きな安心材料になるそう。

そのためにはある程度の機材投資も大事。旅先では、こまめにバックアップを取る。

伊佐さんは「旅先で出会った人を綺麗に撮りたい」という思いで独学で写真の勉強をした結果、プロフィール写真撮影の依頼が来たりと、結果的に仕事の幅も広がったそうです。

記事は文章が命で、写真はサブ、ぐらいに思っていた私には意外でした。もっと写真勉強しよう〜。

旅先で記事を書く順番


①まずは、その瞬間でしか感じられないリアルな感覚を書き留める
(絶景を目の前にしたときの心の動き、旅先で出会った女の子と喋ったときの気持ち、触れた猫の柔らかさなど)

②後でも書けるもの、調べれば分かるもの、忘れないもの
(観光スポットやカフェの情報など)

時間帯でいうと…

・午前中は編集系、締め切りがあるもの、人が待っているもの

・夕方以降は、情感的な文章、ポエム調のものなど

を書くことが多いそうです。

紙媒体とwebの記事は書き分けが大事


雑誌や新聞などの紙媒体とwebの文章は、同じように書くのではなく、書き分けることが大事。

・紙媒体…読者が知りたいと思う情報を、何も知らない人が読んでも分かるよう過不足なく書く。起承転結。

・web…全貌が見えないから、冒頭文がとにかく大事。起承転結ならぬ、「転起承結」を心がけて書く。伊佐さんは、自分が一番聞きたいこと、特に心を動かされたいわゆる「エモい」ポイントなどを冒頭に持ってくることが多い。いい冒頭文を思いついたらメモしておく

伊佐さんの思ういいライターとは、「この書き分けが上手にできるライター」だそうです!

編集者やライター向きの素質とは


・知らないことにワクワクできること

・ミーハー心があること

・人をすぐ好きになる、惚れ込めること

伊佐さんは、例えば山奥の和紙職人にインタビューすると、この人に弟子入りしたい!と心から思ってしまうほどその人に惚れ込むのだそう。

そうして書き上がった記事は絶対いいものになるなぁ…と思いました。

編集者とライターは全く別物!我が強いならライター向き?


以前は雑誌の編集者をしていて現在はフリーライターの私にとって、これは聞き捨てならない話。

伊佐さんによれば、編集者とライターは全く別物。野球で言うと、ピッチャー(ライター)とキャッチャー(編集者)ぐらい違う。

編集者の方がずっと難しく、「編集者はライターができるけど、ライターが編集者をできるとは限らない」のだそうです。

曰く編集者は、世の中により情報を届けるため、ジャンルを問わず幅広い知識を網羅していないと務まらない。

「私はこう思う、これが好き」という思いの強い人、場所にとらわれずに「旅をしながら書きたい」タイプの人、自分にしか書けない文章を書きたい!という人、つまり我が強い人(笑)はライター向きなのだそうです。

なるほど、とこれには心から納得。というのも、私は編集者として出版社で働いていた頃、ライターの方の文章にかなり手を入れてしまっていたのです…。苦笑

伊佐さんも自身はライター向きだと自覚しているそうなのですが、自分の意見がはっきりある人だと、他の人の文章に手を入れる際に自分の色に染め上げてしまう傾向があるそう。

この話を聞いて、私も間違いなくライター向きだ…と思いましたが、早めに気付いてよかったです。

その他、伊佐さんが書くときに気を付けていること


・楽しんで書く(自分が書いていて楽しいことを書く)のがいちばん。書き手が苦し紛れにつまらないと思いながら書いた記事は、間違いなく面白くない。伊佐さんは、自分が好きで惚れ込んだものしか記事にしないそうです。

・難しい言葉は使わず、小学生でも分かるような簡単な言葉だけを使って書く。やわらかい言葉で書いた方が伝わる。誤字脱字は丁寧にチェック。

・書いた文章を第三者に読んでもらう。分かりやすく書いたつもりでも、全然伝わらなかったりする。「自分のお母さんが読んでも理解できるかどうか」が基準。

・読者のターゲットを明確にする。伊佐さんの場合は、「20〜30代の都心に住んでいる人、人生に挫折した人」など。

・ブログやnote(有料の記事も投稿できる、ブログのようなサービス)を書くときは、好きを押し出していい。感情優先、わくわくしたこと、ドキドキしたものを文章と写真で可視化する。

・記事は、web上に残す置き手紙、ラブレターと思って書く。

おわりに


講座の中でも特に印象的だったことをピックアップして書きましたが、これは全体のほんの一部です。

文章のプロである伊佐さんから、「書くことの素晴らしさ」をたっぷりと教えていただき、今はただ書きたくて書きたくて仕方がありません。

最後に、私がいちばん素敵だなぁと感じた、伊佐さんの言葉でこの記事を締めたいと思います。

書くことは楽しいこと。何もないゼロから記事を生み出せるなんて、魔法みたい


次回の講座もとても楽しみです!

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ABOUTこの記事をかいた人

大国 沙織(おおくにさおり)

このサイトの運営者でフリーライター。京都で学生時代を過ごし、東京で編集の仕事を経て、千葉県鴨川市にUターン。マクロビオティック、ビーガン、菜食中心のライフスタイルを送り、色鮮やかな野菜たちと戯れるのが一日の喜び。これまでの主な肩書き・活動は、インナービューティープランナー®/正食クッキングスクール師範科修了/マクロビオティック月刊誌「むすび」に連載など。