私は田舎にUターンして2年以上経つのですが、ド田舎に暮らしていて楽しいなと感じるのが、自然のリズムに沿って生活できること!
そう、四季折々の「この時期はこれをやる」という作業が色々あって、それに振り回されるのが今は不思議と心地良いのです。
季節の移り変わりも実感できて、生活自体が本当に豊かさに溢れているなぁ、と感じます。
そのひとつが、梅仕事!!
出不精な私は買い物を面倒に感じてしまうタイプなので、自分で作る方がはるかにラク。そして、何より楽しい! 自分で保存食を仕込めば、途中の変化を眺めるのも面白いです。
私は一人暮らしの頃から梅仕事をしていたのですが(バイトが飲食関係ばかりだったので、毎年梅の実を分けてもらえていた)、ブログに書こう書こうと思いながら、そういえば書いたことがなかった!
ので、この記事で初めてまとめてみようと思います。
分量などはメモしておかないと自分も忘れてしまうから、半分は自分のためでもあります(笑)。紙のメモだとすぐなくすので、ブログって本当に便利。
それでは行きましょう!
梅の実摘みと、今年の梅仕事まとめ!
我が家には梅の木が一本あるのですが、去年は全然実がならなかったんです。果物と同じで、なり年とそうでない年があるよう。
でも、今年は豊作だというのが一ヶ月以上前から見てとれたので、とっても楽しみにしていました!
実全体がふっくらと丸くなり、少しずつ黄色く色づいてきたので、ようやく摘めるように。
と思ったら、熟したそばからボトボト落ちていくので、焦ります。早く摘まなきゃ!!
それにしても、なんて綺麗な梅の実なのでしょう。
美しいフォルムとグリーン……。うっとり。
毛虫がついたりすることもあるのですが、今年は大丈夫でした!
高いところは手が届かないので、脚立を駆使して摘んでいきます。
実は私、高所恐怖症の真逆で、高いところが大好き。楽しくなっちゃう!
※脚立で遊んではいけません。
1時間ぐらいかけて、こんなにどっさり摘めました! 大豊作!
ああ、こんなにたくさんの梅、何にしよう〜!?
コロコロ可愛い、梅の実。
それでは、この梅たちで実際に何を仕込んだか、ひとつずつ紹介していきますね!
梅の下処理
その前に、何を作るにしても欠かせない梅の下処理について!
流水で洗って、アク抜きをするために水に2時間ほど浸けておきます。
そのあと水気をしっかりふき取り、爪楊枝などを使ってヘタを一つ一つ取ります。
ポロっと取れるので面白いですが、あまりに量が多いとだんだん飽きてきます(笑)。
梅醤油
梅の実を瓶に入れ、醤油をひたひたに注ぐだけ。計量などは特にしません(笑)。
爽やかな酸味がたまらない、梅醤油!
そうめんや冷やし中華などの麺つゆや、青菜の和え物などに使ったり、普通の醤油のように万能に使えます。
さっぱりしているので、とにかく夏の料理と相性抜群。そうそう、餃子のタレ代わりにしてもめっちゃ美味しいです!
梅味噌
自家製味噌と麦味噌を合わせて400g
やし糖(ココナッツシュガー)100g
に梅を漬け込みます。
こちらは、スティック生野菜や、蒸し野菜のディップにすると美味しい!
焼きおにぎりにしても最高です。
梅みりん
こちらも、梅にひたひたのみりんを注ぐだけ。
この梅みりんで作った梅ゼリーは、風味が良くて絶品……。
梅シロップ
米あめ、やし糖、メープルシロップをブレンドしたものに梅を漬け込みます。
甘味料をブレンドするのはマイルドな味にするためと、味に複合的な深みが出て美味しくなるから。
これはもう、かき氷のシロップにしたり、梅ジュースや梅スカッシュにしたり、夏のおやつ&ドリンクに欠かせません!
梅干し
最後はやっぱり、定番の梅干し。
梅3Kgに、塩600g、そして重石として水6Kg。
ビニール袋に水を入れて重石代わりにすると、ぴったり密着して均等に梅に重さがかかるので、いい感じです。
私は、夏はおやつに毎日梅干しを食べるぐらい、梅を愛しています(笑)。たくさん食べるから、仕込みも大量!
梅干しには、このように黄色く色づいた梅の実を使いたいので、収穫してから数日室内に置いておきました。
部屋中にいい香りを放ちまくっていて、幸せな数日間でした。
あとで色付け用の赤紫蘇を入れて、天日干しする予定です。梅酢が上がってきたら、梅酢はお寿司などに使いたいな! 出来上がるのが心から楽しみです。
どんな保存食を作るときでもそうですが、使用する瓶や甕(かめ)などは、あらかじめ熱湯消毒しましょう。
それから、アルコール(焼酎など度数の高いもの)で容器の内側をふきます。スプレーしてもOK。
雑菌が繁殖したり、カビが生えたりしたら残念なことになるので、このひと手間は超大事です!!
さいごに
さあ、梅仕事が終わりました!
こうして並べてみると、なんともいい眺め……!
手作りした保存食が風景にあると、なんだか気持ちが落ちつきます。そして、暮らしの豊かさを感じます。
梅には、殺菌作用があったり、疲労回復など夏バテ予防に役立つ成分が多く含まれていて、まさにこれから積極的に摂っていきたい食材。
▼以前寄稿したこの記事では、スポーツドリンク代わりに飲みたい「梅酢水」の作り方をご紹介しています。無料会員登録ですぐ読めるので、よかったらぜひ!
参考にした本
あれこれアレンジしたのでそのままは使っていませんが、今回参考にした本はこちら。
梅の加工品を使ったレシピも色々載っていて、梅の無限のポテンシャルを感じさせてくれます!
これで、夏も元気に過ごせるはず。
それでは、楽しい梅仕事を……!!