【本音】異国の地・バンコクに行くまでの、私のグダグダな葛藤を吐露してみる。

こんにちは、サオリ・ムダムンダです。名前の由来は、ムダな思考と雑念が多過ぎるから(笑)。

先日、飛行機とホテルのチケットを取ったのがなんと出航の9時間前!という超弾丸でタイのバンコクに行ってきた。

一人で海外に行ったのは初めて。こんなにギリギリにチケット取るのも、もちろん初めて!

結果的に「行って本当に良かった」と今は心から思うのだけれど、実は行くと決めるまでに散々悩んだ。グダグダ過ぎて本気で自分のことが嫌いになりそうになったけれど、全部そのまま書く。本音で書く。

これは、私にとってのチャレンジだ。

声の芸術家・相川陽介先生との出会い

そもそも事の発端は、声の芸術家として活動されている相川陽介先生と出会ったこと。

相川先生の存在を知ったのは、友人の真由美さんを通してだった。真由美さんとはまだじっくり話したことはなかったのだけれど、勝手にフィーリングが合いそうだなと思っていたのと、彼女の発信は面白かったので、よくチェックしていたのだ。

▼確か、最初に読んだのはこの記事だったかな↓

声と向き合うことは、自分と向き合うこと」というフレーズが私の心に引っかかり、自分がボイストレーニングを受けることなんて考えたことがなかったけど、とても興味を持った。

なぜなら、自分の声にコンプレックスがあったから。私の声は女性にしては低めだし、こもっていて聞き取りづらい、と言われてしまうことがたまにあり、いわゆる「高くてよく通る声」に憧れていたのだ。

ボイトレなんて、歌手や声優を目指している人が受けるものだと思っていたけれど、普通の人も受けていいんだ! と思った。

ところが、「実際にどんなレッスンなんだろう」と気になっていざ相川先生のブログを読んでみて、度肝を抜かれた。

一体なんなんだ、この人……。

偽りを捨て、本来の自分を生きよ」とか、「私に会いに来るなら、捨て身の覚悟をせよ」とか、なんかやたら激しい……。。

ボイトレについての記事もあったけど、それ以上に人生についての本質的な内容が多く、そのどれもが毒舌のオンパレード……。

こんなにも「世間からどう思われるか、人からどう思われるか」を気にせず、ストレートに本音の言葉を発する人を見たのは初めてだった。

どうしたら、ここまで捨て身で生きられるのか!?

あまりにもオブラートに包まなすぎる、そのズバズバした語り口は、読んでいてもはや気持ちが良かった。

しかし、しかし、自分が斬られるとなったら全く話は別である。面と向かってボロクソ言われたら、一生立ち直れないかもしれない。

でも、気になる。でも、怖い……。なんか腰に刀差してるし……。

相川陽介先生 プロフィール
九州生まれ、九州育ち。
剣道二段。
早稲田大学法学部中退。
高校卒業後、国連事務総長を目指して上京。
ルーマニア平和研究所にて、平和学を学ぶ。
帰国後、経営コンサルティング会社、コミッション営業会社でビジネス実務を学ぶ。

2006年7月17日、声の芸術家としての活動を開始。

イタリア・ボローニャでミケンランジェロ・クルティス氏、イタリア・カゼルタでマリレナ・ラウレンツァ氏からベルカント唱法を学ぶ。
京都・大原の天台宗浄蓮華院住職・多岐氏から、邦楽の声の源流、声明を学ぶ。

2013年の9月からナポリに移住。
イタリア最大の東洋文化イベント「フェスティバルオリエンテ」にレギュラー出演を皮切りに、ナポリ、ヴェネツィア、ミラノ、ローマ、トリノ、シチリアで通算350ステージに出演。
ラジオ、新聞掲載多数。

国内外で、通算公演回数750回を数える。

朗読、ナレーション、司会、落語、ナポリ民謡、ポップス、日本歌曲、声明、剣舞など、様々なジャンルのパフォーマンスを駆使。

また、2007年からボイストレーナーとしてのべ4000人を指導。
人気モデル押切もえ氏はじめ、著名人の門下生多数。企業研修、四年生大学での導入有り。
2010年声から人生を紐解く「ソラオト四つの声診断」を開発。
2016年に「ソラオトボイストレーニングDVDコース」をリリース。

経歴とか見ても、どうやらただのボイトレではなさそう。

声を聞いただけで、その人のオリジナルの才能や使命がわかる」と書いてあって、とても気になった。

そんなものがもしあるなら、ぜひ教えてほしい。

気にはなるけど、会いに行く勇気がなかなか出なくて、何ヶ月か悩んだ(笑)。

けれど、当時の(数ヶ月前の)私は完全に人生が行き詰まっていて、このままの生き方ではもう無理だ、と限界を感じていた。

ここ数年間ずっと、謎の小さな違和感を感じてはいたものの無視し続けてきて、ついには鬱っぽくなり、仕事や人間関係をはじめ様々なものを失い、絶望していた。

本当は自分の人生なのだから、自分一人でどうにかしなければ、と思った。でも、これまで色々試みても無理だったから、今後も自分のやり方、パターンを繰り返していても結局打破できないだろうな、とも思った。

もう失うものは何もない、というところまで追い詰められていた私は、いよいよ死ぬ覚悟で会いに行くことにした。

本当に、死ぬほど怖かった……。

相川先生とお会いしてみて。ひたすら自分と向き合う

緊張し過ぎて吐き気がするほど、相当ビビりながら当日を迎えた(笑)。

最終的にはもうヤケになって、「この私のグダグダした雑念をメッタ斬りにしてくれ〜!」という思いで臨んだ。

いざお会いしてみると、相川先生は間髪入れず本音をスパスパ言うので、意外なほど嫌な感じは全くしなかった。

悪いことは「悪い」とハッキリ言うけれど、一方でいいことはちゃんと「いい」と言ってくれるのでとてもわかりやすい。

「この人、本当はどう思っているんだろう……」という疑念を相手に抱かせない人だなと思った。

なるほど、常に本音で話すってこういうことか〜! と目の当たりにした感じがした。

それって自分に対しても、相手に対しても誠実ということ。ここまでクリアな人はそうそういない。すごすぎ。

▼相川先生と。とりあえず、刀を差していなかったので安心した(笑)。

でも、私について色々言われたことに関しては「え、誰の話ですか?」というぐらい最初はピンとこなかった。

それぐらい、「本当の自分」から目を背けて生きてきたということだと思う。

見たくない自分がたくさん出てきて、かなりショックを受けた。自己嫌悪にも陥った。

一番受け入れ難かったのは、私は「人からよく思われたい」という思いが強いということ。それによって、余計なエネルギーを使って消耗している、と言われた。しばらく認められなかった。ああ、これまでの自分に反吐が出そうだ。言われてみれば、思い当たる節がたくさんある……。

それと同時に、「自分と向き合う」ってやっぱり一人ではできないなと思った。自分のことって自分が一番わからない。見ないように気付かないように蓋をしてしまっている部分が、多過ぎるから。

それからは、これまでにないほど自分と向き合いまくる日々で、ひたすらしんどかった。本当に、「知りたくなかった」とさえ思った。自分と向き合うことが、こんなにも壮絶だとは……!

でも、ここを乗り越えないと何も変わらないと思うから、一つ一つ向き合い続けるしかない。

私のグダグダな、タイに行くまでの経緯。

相川先生とお会いして一週間後のこと、「バンコクでセッションをやらないか、明後日なんだけど」と連絡をいただいた。

は!? 明後日!? てか、そんな直前に飛行機のチケットって取れるものなの? と私は軽くパニックになった(笑)。

しかもそのとき、キャンプのような環境でWi-Fiもなかったので、早くてもチケットが取れるのは次の日。

その提案はとてもワクワクするものだったし、直感で「行きたい!」とも思った。

実はちょうどその日、私にとってトラウマになりそうなぐらい嫌な出来事があり、「忘れるために、できるだけ遠くに行ってしまいたい」という衝動もあった。暇にしていたらまた色々思い出しそうだから、逃げ出したいという気持ちだった。

でも、私は海外に一人で行ったこともなかったし、冷静に考えてみると不安がどんどん出てきた。

正直アジアには興味がなかったので、どうせ同じお金を使うならオーストラリアかヨーロッパがよかったな、とも思った(笑)。

治安はどうなんだろう、言葉も通じなそうだし、全く下調べしないで行くなんて無謀すぎる、などなど、気づけば私は行かない理由を探し始めていた。

でも行きたい、と思ったり、やっぱり不安だ……と思ったりの繰り返しで、いい加減グダグダな自分に対して嫌気が差した。

そして、ギリギリまで散々悩んだ挙句、行くという決断をしたのは、最初の直感の方がピュアでクリアな本物だろうなと思ったから、そして前向きなチャレンジをする自分の方が好きだな、と思えたから

いざ飛行機に乗ろうとすると、海外に行くとき、いかにこれまで人に頼り切っていたかを痛感させられた。飛行機やホテルを取ることだけでなく、両替やらSIMやらポケットWi-Fiやら、全部人に丸投げしていたことを反省した(笑)。

不慣れすぎて、たどり着くまでプチハプニングが色々あり大変だったけど、バンコクでの滞在は結果的にとても濃いものになったので、心から行ってよかったと思う。

サオリ・ムダムンダ」という名前も、先生よりいただいた。思考が無駄だらけだから、だそうだ(笑)。シッダールタとかアナンダに響きが似ていて、案外気に入っている。(早く卒業したいけど!)

相川先生に初めてお会いしてから、一ヶ月ちょっとが経つ。私にとっては、これまでの人生の中で最も強烈な、濃密すぎる一ヶ月だった。頭がパンクしそう。

「書くこと」がかろうじて、グチャグチャになりがちな私の頭の中を整理してくれる。書くってすごい。

書けども書けども、一つ気付いてしまうとどんどん出てくる。芋づる式に出てくる。

もっと詳しく書きたいけれど、長くなり過ぎたので次の記事にしよ!

とここまで書いて、ものすごく疲れた……。力を使い果たした気分。

おそらく、「本音で有り体に、ありのままを書く」ということに慣れていないからだ。

今の私の課題は、「人によく思われたい」という思いを手離すこと。

それには、自分の言いにくい本音や、かっこ悪くて見せたくない部分もさらけ出すことが、一番効くと言われた。

これまでの私は、「自分の綺麗な部分だけを見せたい」「ネガティブな面は世間に見せてはいけない、見せるとしても完全に昇華できてから」と思っていた。

編集やライターの仕事をしてきた影響もあると思うけれど、話すにしても発信をするにしても、それらしく綺麗にまとめることに慣れてしまっていた(それが無意識に、難なくできるほどに)。

だけど、これからは。

心の底から湧き上がる本音だけを、口にし、言葉にし、綴っていきたい。

「本音を言うことで嫌われるかもしれない」とも思うし、すごく怖いけれど。

(現に今、こんなに本音で書いてしまって大丈夫か!? とドキドキしている自分もいる。)

でも、もう後戻りできないし、したくもない。

慣れてしまえば、きっと本音だけで生きる方がずっとラクなはず〜! 早くそっち側の世界に行きたい! 行く!!!!!

ワットパクナムへのアクセス

バンコクに行く機会があれば、絶対行ってほしいお寺、ワットパクナム! 

天井の絵が、気が遠くなるような宇宙的な美しさ。キラッキラ……!!

住所:Pak Nam Alley, Pak Khlong Phasi Charoen, Phasi Charoen, Bangkok 10160 タイ
月曜定休、それ以外の日は 9時00分~16時00分

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